第2回講義会
「学習」と「システム・制御」の複合領域における新地平
本講義会では,横断的学問である「システム・制御」と,同じく横断的学問である「最適化」や「学習」という領域の間にある新しいシーズをさぐるべく,近年活発に研究されている話題についての講習会を企画しました. 最適化は,モデリングや制御における凸最適化が果たしている重要な役割をはじめとして,圧縮センシングやスパースモデリング,情報幾何など新たなデータ科学や学習理論の分野でも必要不可欠な領域であり,近年もその研究領域を広げつつ発展し続けてます.また,システム解析という観点では,近年のコンピュータ技術やアルゴリズムの発達を背景として,新たにコンピューテーショナル・インテリジェンスという分野が創成され,高次元ニューラルネット,群強化学習という新しい研究領域も発展し, 大規模複雑なシステム解析のための強力アプローチとして注目を浴びてきています. 本講義会では,これらの領域の最先端で研究しておられる先生方にご講義いただくことで,制御とその境界領域での新しい方向性と研究シーズを探り, 新しい研究主題の萌芽に貢献することが目的です.
【主 催】 計測自動制御学会制御部門 適応・学習アプローチで挑むシステム制御調査研究会
【協 賛】 電気学会C部門 制御技術委員会(予定)
【日 時】 平成25年12月25日(水) 13:00〜17:15
【会 場】 東京都立川市緑川10−3 統計数理研究所セミナー室2 D304号室
(統計数理研究所へのアクセス)
http://www.ism.ac.jp/access/index_j.html
【参加費】 無料
【定 員】 80名(定員に達し次第締め切ります)
ご参加の申し込み,お問い合わせは愛媛大学教育学部 大西義浩(ohnishi'at'ehime-u.ac.jp)へemailで御連絡下さい.資料準備の都合もありますので12月23日までに御連絡下さい.
【プログラム】
13:00〜15:00
最適化の最近の進展
土谷 隆 先生(政策研究大学院大学)
本講演の前半では,最適化とモデリングの最近の進展からいくつかの話題(半正定値計画,多項式最適化,共正値計画,圧縮センシング,混合整数計画等)について簡単に説明する.後半では,凸最適化の情報幾何について議論する.
15:15〜17:15
システムズアプローチにおけるコンピューテーショナル・インテリジェンス
黒江 康明 先生(京都工芸繊維大学)
近年システムはますます大規模,複雑化しており,システムにおける問題解決の方法論の新たなパラダイムの必要性の認識から,コンピューテーショナル・インテリジェンスという分野が誕生した.本講演では,システムの解析・設計・制御おける問題解決の方法論としてのコンピューテーショナル・インテリジェンスの研究のいくつかを取り上げ解説する.モデル内包学習,高次元ニューロコンピューティング,群強化学習などを予定している.