主催・企画:
計測自動制御学会 制御部門
皆様ご存知の通り,5月23日~25日に京都テルサにおいて第1回制御部門大会が開催されますが,その前日の5月22日(火),同じく京都テルサを会場として,下記の要領でワークショップを開催致します.
ご覧のように,制御とその周辺に関わる先端的な話題を集中的に講義することにより短期間で習得していただくという魅力的な内容となっております. 今回が初めての試みですので,参加費は思いきったサービス価格に設定しています.
制御部門大会にお越しの方は,ぜひこの機会に参加いただければ幸いです. ただし,部門大会の参加者に限らず,どなたでもご自由に参加できますので, 関西周辺の研究者・エンジニア・学生の皆様には,この機会を逃すことなく, ぜひ奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます.
期 日:
2001年5月22日(火)13:00~17:00
会 場:
京都テルサ(京都勤労者総合福祉センター) [京都市南区東九条下殿田町70(新町通九条下ル), 電話:(075)692-3400, URL:http://www.ehdo.go.jp/kyoto/terusa/]
交 通:
JR京都駅南徒歩10分,または地下鉄九条駅下車徒歩西へ5分
講義内容:(コース1,2のいずれかをお選びください)
コース1 | : | ハイブリッドダイナミカルシステム論 |
講師 | : | 潮 俊光君(阪大),井村 順一君(広島大) |
概要 | : | ロボット,自動車の駆動系,電化製品,生産システムなど, 連続ダイナミクスと離散ダイナミクス(論理)が混在したシステムはコンピュータが発達し, 論理が簡単に実現できるようになった今日,いたるところで見かけるようになった. このようなシステムをハイブリッドダイナミカルシステムと呼ぶ. これまでは,それらの解析・設計問題の多くは試行錯誤や直感に基づいて解かれてきたのが現状であろう. しかし,今後ハイブリッドシステムの大規模化や複雑化が進み, そのシステム性能に対する要求が厳しくなるにつれて, 理論に裏付けられ体系化されたシステム設計論の重要性は益々高まる. 本講演では,このような目的で90年代より着実に発展し, 最近特に注目されてきたハイブリッドダイナミカルシステムの理論について, 連続システム論と離散事象システム論のそれぞれの視点から, システム制御の研究者・技術者にとって関心を持ちそうな様々な話題を提供する. 具体的には,全体像を述べた後, ハイブリッドオートマトンを用いた検証問題とフローモデルの安定解析に関する研究, および区分的アファインシステム, 混合論理動的システムの解析と制御に関する研究などについて解説する予定である. |
コース2 | : | 視覚と制御 |
講師 | : | 橋本 浩一君(東大),藤田 政之君(金沢大) |
概要 | : | 近年の急速なコンピュータ技術の進展にともない, 視覚センサや画像処理システムが非常に安価に利用可能になってきた. それにともない視覚センサを制御システムに組み込む要求も高まってきた. しかし撮像システムの特性は高度に非線形であり, そのパラメータの同定・キャリブレーションも容易ではない. また,各種機械システムの制御に要求されるサンプリング周波数と比較して一般の視覚装置のサンプリング周波数はかなり低い. 視覚センサを用いて制御システムを構成するには, 非線形システムの動特性を考慮して安定性の議論をおこなうことも重要な問題となってくる. 本ワークショップではそのような視覚システムの特性を明らかにした上で, その特性を生かした制御法やパラメータ誤差にロバストな制御法について議論する. |
定 員:
各コース50名(定員になり次第,締め切ります.)
参加費(資料代):
各コースとも会員3,000円,会員外5,000円,一般学生3,000円
申し込み方法:
「制御部門大会前日のワークショップ-参加申込」と題記し,
(1) | 氏名(ふりがな), |
(2) | 勤務先の名称・所属・部課名・所在地, |
(3) | 連絡先(〒,所在地,勤務先,所属,電話,FAX,E-mail), |
(4) | コース1 or 2, |
(5) | 会員資格, |
(6) | 参加費支払方法(郵便振替,銀行振込,請求書(請求書のあて名を明記のこと)) |
を記入のうえ,下記の学会事務局あて E-mail,FAX または郵便でお申し込みください.
支払方法:
事務処理の都合により,会場での現金の授受は原則として行わないようにしておりますので,お手数ですが参加費のご送金をお願いいたします. 送金方法につきましては以下のとおりですので,ご都合に合わせてお選びください. なお,ご送金後のキャンセルに関しましては,原則としてご返金いたしませんので, あらかじめご了承くださいますようお願いいたします.
1) | 現金書留にて別送. |
2) | 銀行振込先「三和銀行本郷支店 普通預金108600 名義(社)計測自動制御学会」 |
*ご送金いただきました旨を事務局まで E-mail または FAX にて,ご連絡ください. | |
3) | 郵便振替先「口座番号00160-9-127863 加入者名(社)計測自動制御学会」 |
*通信欄へ「制御部門大会前日のワークショップ」とご記入ください. | |
4) | 請求書送付希望(内容等についてご指定がある場合は,申込書にメモを添えてください). |
※請求書・領収書につきましては,ご希望がない限りお送りしておりません.必要な場合はご指示ください. |
申し込み先:
〒113-0033 東京都文京区本郷1-35-28-303 計測自動制御学会 セミナー担当 電話(03)3814-4121, FAX(03)3814-4699,E-mail:seminar@sice.or.jp |
問い合わせ先:
杉本謙二 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 〒630-0101 奈良県生駒市高山町8916-5 電話(0743)72-5350,FAX(0743)72-5359,E-mail:kenji@is.aist-nara.ac.jp |
伊藤義道 大阪大学工学部通信工学科 通信システム工学講座 〒565-0871 吹田市山田丘2-1 電話(06)6879-7746,FAX(06)6879-7684,E-mail:ito@comm.eng.osaka-u.ac.jp |
□講師紹介
うしお としみつ
潮 俊光君
1985年神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了.現在大阪大学大学院基礎工学研究科システム人間系専攻教授.離散事象システム,非線形システム,ハイブリッドシステムに関する研究に従事.IEEE,ACM,電子情報通信学会,システム制御情報学会などの会員.
いむら じゅんいち
井村 順一君
1992年京都大学大学院工学研究科博士課程中途退学,同年同大学工学部機械工学科助手.96年広島大学工学部機械設計工学講座助教授となり,現在に至る.98年5月より1年間トエンテ大学客員研究員.工学博士.
はしもと こういち
橋本 浩一君
1990年大阪大学大学院博士課程修了,工学博士.同年,大阪大学助手.94年岡山大学講師,97年同助教授.2000年東京大学助教授.視覚システム,ロボット制御に関する研究に従事.IEEE,日本ロボット学会などの会員.
ふじた まさゆき
藤田 政之君
1984年早稲田大学大学院博士前期課程修了.85年同後期課程中退.同年金沢大学助手,講師,助教授を経て,92年北陸先端科学技術大学院大学助教授.99年金沢大学教授.ロバスト制御に関する研究に従事(工学博士).