制御技術部会は,制御技術に焦点を当て,特に産業界の現場で必要とされる制御技術に関する情報と問題を共有し,新たな制御技術の研究や開発,その応用・発展に貢献することを目指しています.
今年度の研究会では,非線形系のサンプル値制御,電力システムの各分野において大変活躍されている専門家の先生方にご講演をお願いいたしました.
本研究会での活発な議論にぜひご参加ください.

SICE制御技術部会の2021年度研究会が下記要領で開催されます.
参加を希望される方は,下記の参加申込フォームよりお申し込みください.

日 時:2021年12月8日(水) 13:30-17:00
主 催:公益社団法人 計測自動制御学会 制御部門 制御技術部会
場 所:オンライン(Webex)
参加費:無料
定 員:先着100名

プログラム:
13:30-13:40 開会の辞
13:40-15:10 「非線形サンプル値制御の洋上船舶の追従制御への応用」 静岡大学 片山 仁志 先生
15:10-15:20 休憩
15:20-16:50 「電力システム改革とシステム工学の貢献」 早稲田大学 飯野 穣 先生
16:50-17:00 閉会の辞

参加申込フォーム:https://forms.gle/VrsaHrXv5J87exLw6
参加申込期限:2021年12月6日(月) 先着順(定員100名)

講演概要:
13:40-15:10
題目:非線形サンプル値制御の洋上船舶の追従制御への応用
講師:静岡大学工学部電気電子工学科 片山 仁志 先生
概要:はじめに,船舶のサンプル値制御系設計で利用した近似離散時間モデルに基づく非線形サンプル値制御理論を簡潔に紹介する.次に,これをサンプル値劣駆動船舶の直線軌道追従制御問題に適用し,状態及び出力フィードバック追従制御器の設計法を具体的に説明する.そして,数値シミュレーションと共同研究での実機試験の結果から,提案する設計法の有効性を確認する.また,船舶制御を考える上での難しい点と共同研究を実際に行った点の良かった点や難しい点も紹介する.

15:20-16:50
題目:電力システム改革とシステム工学の貢献
講師:早稲田大学 スマート社会技術融合研究機構 飯野 穣 先生
概要:カーボンニュートラル社会を目指した再生可能エネルギー大量導入と電気自動車普及により,電力システムに将来生じる種々の課題を整理する.また,電力システムのDX化,自由化,規制緩和と市場制度の確立,さらに第6次エネルギー基本計画に基づく将来の電力インフラの目指す姿・技術展望を解説する.後半では,講演者自身の取り組んできたシステム工学側からの電力システム高度化技術検討事例をいくつか紹介し,システム工学の貢献の可能性について考察する.